2010年03月19日

山科真白短歌

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冬の縫ひ代

しづかなる池のおもてにうつろへる雲がひんやりみづに濡れをり

孔雀石、煙水晶、紅瑪瑙、石売る店にきらきらと嘘

二千十二年マヤの予言のそのまへにほろびつつある白い薔薇の木

河向かうのピアノ工房にて内部まで晒されてゐるわたしのピアノ

雪の夜のワグネリアンの饒舌もジェラートのごと溶けてゆきたり

無花果入りパン・オ・フィグを愛すると真昼のカフェで君に知られる

くちびるを甘く染めればやはらかきマシュマロ・キャラメル・マキアートをのみどに

夢ならば絹のドレスの裾をあげ迷路のやうなフェズの町まで

うつくしきけものの皮はなめされて永久にあなたに抱かれてをりぬ

drecom_vanillabeans at 10:36短歌  
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